多くの公園に設置されているので、こどもと”砂遊び”をする機会は多いと思いますが、毎回決まった遊びになってしまう方も多いのではないでしょうか。
砂遊びで、こどもたちの創造力や感性をより強く刺激してあげられるように、ちょっとだけ親が力を貸してあげて、普段と違った遊び方を教えてあげることで、より充実した砂遊びにできたらいいですね!!
この記事では大学で幼児の運動発達を調査研究していた筆者(プロフィール)が下の疑問にお答えします。
- 1,2歳の子供と、砂場でどんなふうに遊んだらいいの?
- ふだんの遊び方と違った楽しみ方ってないの?
- 砂場遊びでどんな能力が発達するの?
特別な道具は必要ないので、今日からぜひためしてみてください!!
※撮影時は3月で、ゆ~ちゃんは2歳0か月です。
1.まずはハダシで!足の裏で砂の感触を楽しもう!!
砂場で遊ぶときには、ぜひ靴を脱いでハダシで遊びましょう!!
7,8歳までのこどもは身体の発達(身長や体重)以上に神経系の発達(器用さやリズム感、五感など)が大きいといわれています。特に1,2歳児は五感の発達が著しいので、ぜひ足の裏で砂を踏んでいるザラザラした感触を覚えてみましょう。
砂を少し掘って足を埋めてあげると同じ砂なのに冷たい感触に変わったり、足を埋められている圧迫感を楽しむことができて、結構喜びますよ!!
余談ですが、イチロー選手も幼いころ、ハダシで運動したり、毎日父親が足の裏をマッサージしていたという話があります。
足の裏は脳から一番遠いので、足の裏を刺激してあげることで、身体の各部の位置がどこにあるのか?という空間知覚の発達につながります。
この頃のこどもにはぜひいろんな感覚を体感して、感性豊かに育ってほしいですね。
- ガラスや足をケガしそうなものが落ちていないか、必ず事前に確認してください。
- 真夏には表面の砂がひじょうに熱くなっていますのでやけどには十分注意してください。
2.見つけて楽しい宝探し!大好きなおもちゃを探そう!!
大好きなおもちゃを砂の中に隠して、こどもに宝探しをさせてみましょう!
1,2歳くらいのこどもって「いないいないばぁ」が大好きですよね。目の前に見えていないものが急に現れたときに、大好きなひとやモノであれば、うれしいものです。
宝探しをすることで、このあたりにあるかな?と予測するちからがついていきます。
最初はこどもの目の前で、こどもが見ている目の前で砂をかぶせておもちゃを隠すと、すぐに自ら探しはじめますよ。
慣れてきたら2個同時に隠すなど、数をふやしたり、こどもが見ていないときに隠し、”このへんにあるよ~”とヒントを上げると少し難易度があがって、より楽しく遊べます。
3.砂のお山くずしで爽快感を味わおう!!
こどもたちは、壊すことが大好きです。
完成されたものを思いっきり壊すとき、大人でも快感をおぼえますよね。笑
手や足を使ってお山を壊すときのぐちゃっとした感覚。なかなか家の中では味わえない感覚です。何度も作って壊せるのが”砂の良さ”ですので、思う存分、破壊活動を楽しんでもらいましょう。
バケツがあれば、画像のような”壊したい”と思えるようなお山が簡単に作れます。
表面の乾いた砂ではなく下層の少し湿った砂を使うと、形の崩れにくいお山が作れますよ。
この写真を撮影した時には、こどもが壊している間に次のお山を作って、また壊される前に次のお山を仕込んで、、ってやってたらめちゃくちゃこどもたちが喜んでました。
でもちょっと力仕事でもあるので、ぜひパパにやってあげてほしい遊びです。
4.砂の楽器でシャカシャカ、音を奏でよう!
こどもは音のなるおもちゃが大好きです。
ペットボトルなど、いろんな容器を持参して、楽しい楽器を自作しましょう!!
缶の場合もキャップがついているものだと、振ったときに飛び出なくていいですよ。缶の場合は上から砂を落として砂の粒が缶に当たる音も楽しめます。
ゆ~ちゃんはペットボトルで楽器を作り、シャカシャカと音がなるのが楽しくてずっと振っていました! 演奏というより筋トレになってたかもしれないですね。笑
容器に砂をいれる作業も、こどもが自分でできそうだったらぜひ自分でやらせてあげてください。ペットボトルなどの狭い入り口に砂を入れる作業は、1,2歳のこどもにとってはとても難しい作業です。目で見たものの位置関係の認知と、手をそこに持っていく動作が連動していなければできません。
これができると手で細かい作業ができる器用さが身についていきます。難しい場合は親がサポートしてあげてくださいね。
5.もう少し月齢の経ったこどもでも楽しめる??
今回紹介した4つの砂遊びアイデア、撮影時に3歳11か月の長男・こ~ちゃんも楽しんでやっていました!!
他の記事で2,3歳児と楽しむ、おすすめの砂遊び4選もありますが、ぜひ合わせて楽しんでいただいて、砂遊びを充実した時間にしてください!
6.1,2歳のこどもの砂遊びの効果まとめ
いかがでしたでしょうか。いつもの砂遊びに加えておススメしたアイデアを試していただくことで、ぜひこどもの感性を大きく刺激してあげてください!
- 1,2歳児は身体の発達(身長や体重)以上に神経系の発達(特に五感)が大きいため、五感を”刺激”する遊びを促してあげるのが良い
- ハダシになって足の裏を刺激してあげると、足の位置がどこにあるのか?という空間知覚の発達につながる
- 砂を使っておもちゃなどを隠すと、どこにあるかな?と予測して考えるちからが発達する
- 砂の楽器を作る過程で器用さが身に付き、楽器で遊ぶことで聴覚にも良い刺激を与えることができる。