こどもが遊ぶことの多い”砂遊び”!毎回決まった遊びになってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では大学で幼児の運動発達を調査研究していた筆者(プロフィール)が砂遊びが充実した時間になるように、+αのアイデアを3歳11か月の息子の実例付きでご紹介します!
- 砂はクッションの役割になり転んでもケガをしにくい!
- 砂の上ではバランスがとりにくいため、走ったり跳んだりすることでバランスを崩さないための感覚や体幹のちからがつく!
- 砂遊びを通して”想像力”と”創造力”がみにつく!
この記事を読むとこんなことがわかります!
1,2歳時と砂遊びを楽しむための+αのアイデアは別の記事で紹介しているので、ぜひそちらと合わせて楽しんでみてください!
特別な道具は必要ないので、今日からぜひためしてみてください!!
1.ハダシで砂場を走ると、バランス感覚がみにつく!!
砂場で遊ぶときには、ぜひ靴を脱いでハダシで遊びましょう!!
3,4歳児は走ったり、跳んだりするのが大好きですが、アスファルトの道路だと転んでケガをしたりすることも多く、心配ですよね!
砂場であれば転んでもクッションになって大きなケガにはつながりにくいですし、走り回っても膝への負担も小さく、思いっきり遊ばせられます!!
さらに、ハダシで走ると、より体幹が強くなります。
なぜかというと、靴を履いているときよりも砂に設置する面が狭いため、バランスがとりにくいからです。
アンバランスな中でも倒れずに、身体を保って走り回るためには体幹の強さが必要で、ちょうど良いトレーニングになりますよ!(アスリートも足腰、体幹強化のためにビーチを走ったりします!)
この時期のこどもたちは身体の発達(身長や体重)とともに、神経系の発達(器用さやバランス感覚、五感など)が非常に大きいといわれています。
この時期にバランスを崩さずにたもつ感覚をぜひ養いましょう!!
- ガラスなど足をケガしそうなものが落ちていないか必ず事前に確認しましょう。
- 夏には表面の砂がとても熱くなっているのでヤケドどには十分注意しましょう。
- 周囲に遊んでいるこどもがいるときは接触など無いように注意しましょう。
2.”グルグル追いかけっこ”でさらに体幹強化!
ハダシでも平気で走り回ってるぞ!? って方は、ぜひグルグルと回る追いかけっこをしましょう!!
砂場では曲がりながら走ろうとすると、バランスをとることがさらに難しくなります。
けっこうきつい運動ですが、追いかけっこという楽しさが加わって、必死に追いかけてきますよ!
※親もかなり体力使うので、ぜひパパにお願いしたい遊びです。笑
今回は木の棒を砂にさしていますが、虫取り網の柄をさすなど、使えるものを使ったら大丈夫です。
棒をさすとき、ある程度砂を掘ってから埋めると良いですが、ささりが浅いと倒れてきたりします。
そんなときも、”なんで倒れるんだろう?” “倒れないようにするにはどうしたらいいのだろう?”とこどもが考えるチャンスです!
“どうしたらいいと思う?”とぜひ子供の思考を促してあげてください!
3.転んでも大丈夫だから、綱引きや相撲も思いっきり楽しめる!!
倒れてもケガをしにくいのが砂のよさ!それを活かして、思いっきり倒れるような遊びをしちゃいましょう!!
棒や縄があれば綱引きをしてもいいですし、何もなければ相撲をするのもいいですね!
こども同士でやる場合は、ケガの無いように注意してください。相撲の場合、取っ組み合った状態を親が作ってあげてそこからスタートしたりするなど、配慮しましょう。
親とやる場合はまともにやってはこどもに勝ち目がないので、親は片手のみに制限したり、親は座った状態で勝負するなど工夫しましょう!
何回かやる場合はこどもの勝ちが多くなるように、バレないように調整するのがこどものやる気を引き出す秘訣です!
4.砂のお風呂つくりで想像力と体力がつく!
暖かい季節になってきたらぜひおススメなのが砂のお風呂です!ひんやり冷たくて、秘密基地みたいになるのでとっても喜びますよ!
この砂のお風呂、つくるときにはぜひこどもにも協力してもらいましょう!
このときは最初に、砂の上にA4用紙4枚分くらいの大きさの四角い線を引き、”ここを掘って、こ~ちゃんが入れるようなお風呂をつくろうか!!” といって、こどもと一緒に掘り始めました。
掘った砂をある程度離れたところに運ばないと、砂が掘った穴に流れ落ちてきて作業が進みません。
そんなときは”そこに砂を置くからダメなんだよ”と答えを教えてしまわずに、”どうしたら砂が落ちてこないだろう??”と考えさせてみるチャンスです!
ぜひこども自身で考える機会を作ってあげてください。
お風呂つくりを通して、想像力と掘り進めるのに必要な体力をつけましょう!
※ズボンの中や髪の毛に砂が多少入り込みますので、家に入る前にはらうことをおすすめします。
実際には、掘る作業は子供にはたいへんな作業ですので、ほとんど親が掘ります。笑
こちらもパパにおススメ!
5.砂場を広く使った宝さがしで観察力がみにつく!
1,2歳向けのアイデアでも紹介した宝さがしですが、3,4歳と遊ぶなら、ぜひ砂場を広く使って、こどもが見ていないときに隠しましょう!
今回はこ~ちゃんの好きな”松ぼっくり”を隠しました。写真のように、頭が少し見える程度に隠したり、下層の濃い色の砂をあえて見せて”ここを掘ったぞ”とわかるようにすると、探すハードルが下がります。
“こどもが頑張って探したら見つかる”くらいの難しさに調整してあげましょう。
慣れてきたら2個同時に隠すなど、数をふやすとより楽しめます!
6.もう少し小さい子(月齢の若い子)でも楽しめる?
今回紹介した砂遊びアイデア、撮影時に2歳0か月の次男・ゆ~ちゃんも楽しんでやっていました!!
特にお風呂は一人で入っていたときはご満悦でしたよ!(こ~ちゃんと二人で入って狭くなったため写真ではしかめっ面。笑)掘る作業はまだうまく出来ませんでした。
追いかけっこは、まだよく遊び方を理解できていないのと、グルグル走り回るのに必要な体力とバランス感覚がないので、うまく遊べませんでした。
7.3,4歳のこどもの砂遊びメリットまとめ
いかがでしたでしょうか。いつもの砂遊びに加えておススメしたアイデアを試していただくことで、ぜひこどもの感性を大きく刺激し、体力向上に役立ててあげてください!
- 砂はクッションの役割になり転んでもケガをしにくい!
- 砂の上ではバランスがとりにくいため、走ったり跳んだりすることでバランスを崩さないための感覚や体幹のちからがつく!
- 砂を使ったいろんな遊びで創造力・想像力がみにつく!
- 3,4歳児は、身体の発達(身長や体重)とともに、神経系の発達(器用さやバランス感覚、五感など)が非常に大きいため砂遊びは最適!
- 砂遊びは子供の成長にとってとても役に立つ!