『キックボクシング史上最高の天才』『神童』とも称される那須川天心選手。
ボクシングに転向しても、類まれなる才能を発揮している天心選手ですが、彼がどのような幼少期を過ごしたか、ご存じでしょうか。
- 彼はどのような幼少期を過ごしたのか?
- 格闘技で活躍できた要因はどこにあるのか?
- 親はどのように天心選手を子育てしたのか?
これらについて、天心選手本人の著書「覚醒」の内容を紹介しつつ、紐解いていきます。
※比較として競技や国籍を問わず、アスリートの伝記などの書籍を20冊以上読んだうえで、
大学で幼児の運動能力の調査・研究していた筆者が詳しく解説します。(筆者のプロフィールはこちら)
ぜひ最後までご覧いただき、ご自身のお子さんの子育ての参考にしてください!!
↓↓20人以上のアスリートの幼少期の共通点をまとめた記事はこちら↓↓
那須川天心の幼少期の特徴
早速ですが、20人以上のアスリートとの比較も含めて、筆者が紹介したい那須川天心選手の幼少期の特徴はこちらの7つです。
- 外でよく運動あそびをしていた
- 身体能力は非常に高かった
- 父親がアスリート
- 父親の指示でいやいや空手をやり始めた
- 父親の献身的な練習サポートがあった
- 勝てたことで、空手が面白いと思い始めた
- 勉強より空手。メリハリの利いた子育て
ではさっそく、一つ一つ見ていきましょう!!!
那須川天心の幼少期①【外でよく運動あそびをしていた】
「空手を始めたばかりの幼稚園時代は、まだ練習日が少なかったので普通に近所で遊ぶことができた。友達と球技をしたり、鬼ごっこをしたり。ゲームはそこまでやらず、どちらかというと外で遊ぶのが好きだった。」
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
トップアスリートは、幼少期にカラダを動かす運動あそびを、とにかくたくさんしているのが特徴の一つですが、那須川選手も同様です。
スポーツ心理学の研究では、幼少期には、運動遊びを通して多様な動きを獲得すること・自ら考えて創意工夫することが重要と言われています。
彼の得意技の一つには、後ろ回し蹴りがありますが、相手が少し弱ったと見えると繰り出してKOを狙いに行くことも多いです。
そんな観察力や多彩な技の動きは、幼少期の運動あそびを通して身につけていったのかもしれません。
那須川天心の幼少期②【身体能力がとても高かった】
球技はそれほどでも、父親譲りの運動神経のおかげで、マット運動や陸上競技でほかの子に負けることはほとんどなかった。小学校のマラソン大会は6年連続1位。ただ、長距離が得意というよりも、とにかく負けるのが嫌で、自分の前を走られたくなかった。短距離も、小学校の頃は1番だった。学校を代表して陸上大会に出る話もあったが、僕は空手で忙しくてそれどころではなく、大会に出ることはなかった。
父親は家にいる時はごく普通。冗談も言うし、機嫌のいい時もあれば、悪い時もある。サッカーで全国優勝の経験があるぐらい運動神経が良く、僕は球技がそれほど得意ではないのでうらやましい。
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
父親自身がサッカー全国優勝経験のあるアスリート。
その運動神経を遺伝的に引き継いでいる部分も少なからずあるでしょうが、
極度の負けず嫌いによって、人一倍努力するのは他のアスリートにも共通してみられる資質です。
那須川天心の幼少期③【父親の指示で嫌々、空手を習い始めた】
「一番古い記憶は五歳の時。父親に「空手をやれ」と言われて道場に入った。それが嫌で嫌で良く逃げ出したのを覚えている。自分がやりたいと思って始めたわけではなくて、父親に言われて始めたので、しばらくは「何で空手をやらなきゃいけないんだろう?」という気持ちが強かった。僕は「やらされること」が本当に嫌で、自分で選んで納得しないとやりたくないのは昔からなのかもしれない。
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
スポーツを始めるきっかけとして、親に言われたので嫌だったけど始めた、というのは他のトップアスリートにはあまり見られない珍しいパターンです。
普通は、やらされている感覚だと自ら積極的に努力をせず、モチベーションも続かないため大成しないものです。
無理やりやらされている嫌な気持ち以上に、負けたくない!という負けず嫌いな性格が勝っていたのかもしれませんね。
那須川天心の幼少期④【父親の献身的な練習サポートがあった】
父親自身も「親子じゃなかったらできない」と認める程の練習付けで育てられたので、もちろん小さい頃はきつかった。でも厳しくされたからこそ、今の僕があるのは間違いない。 父親は内装を手がける職人であり、独立して会社を経営しているが、仕事をセーブして僕につきっきりで格闘技をほぼ毎日一緒にやってくれている。小さい頃からずっとだ。「普通はそこまでできない」と言われるし、僕もそう思う。だから父親には感謝しているし、「尊敬する人は?」と聞かれたら、必ず「父親です」と答えている。
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
天心選手の父親が素晴らしいのは、自分がやらせているからには、とことん練習に付き合うという姿勢です。
他のアスリートの親も、普通ではない献身的なサポートをして子どもの競技生活に向かっています。
天心選手が、嫌々ながらも辞めなかったのは、父親の献身的なサポートがあったからでしょうね。
那須川天心の幼少期⑤【勝てたことで、空手が面白いと思い始めた】
初めて出たのが関東大会で、次に出た県大会では特訓の成果が出てオール一本勝ちで優勝。5~6人に勝った記憶がある。勝ち進んで優勝したことが嬉しくて、そこから「空手は面白い」と思うようになった。
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
できなかったことができた瞬間、努力が実った瞬間、相手に打ち勝った瞬間、これらは次の行動に強烈に結びつく、とても強いモチベーションになります。
最初は嫌々ながら始めた空手も、持ち前の運動神経と父親のスパルタ練習で実力がつき、勝利という結果に結びついたことで楽しくなったのでしょう。
こんな強烈な動機付けでなくても、日々、できなかったことができること、それを親が見つけてほめてあげること。
これだけでも子どもたちの次のモチベーションになるので、意識して接してあげるのがおススメです。
那須川天心の幼少期⑥【勉強より空手。メリハリの利いた子育て】
僕は格闘技以外のことで両親から注意されたことはない。「テストでいい点を取れ」とか「勉強しろ」とか、そういうのは一切なかった。その代わりに、小学校に上がる頃には空手の練習が毎日だった。道場が無い日は家で父親と練習。つまり、みんなが遊んでいる時に、僕はずっと空手の練習をしていた。
「覚醒」那須川天心 著より抜粋
あれもこれも子どもに求めてはいけません。
あれもこれも子どもに求めると、子どもはキャパオーバーで、力を抜くことができず、パンクします。
空手に本気で取り組ませる一方で、勉強にはうるさく言わない。
天心選手の親のようなメリハリのある子育てのほうが、子どもにとっては、一つに集中できて良いでしょう。
那須川天心の幼少期の特徴【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
お子さんの子育ての参考になりそうな内容はありましたか?
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