一人で自転車に乗ることの難しさって、誰でも一度は経験しますよね!
なかなか上手く乗れない状況にイライラしたり、親も長い時間、練習に付き添うのが大変です。

子どもがうまく自転車に乗れるようにするにはどうしたらいいの?
あまり手を掛けずに早く乗れるようになるコツが知りたい・・・
という親も多いのではないでしょうか!?
実は自転車というのはとても複雑で難しい運動なんです。
前方を見て注意を払いながら、全身でバランスを取り、足ではペダルをこいで、手ではブレーキを掛ける必要があります。
そもそも、これだけ複雑な運動を、いっぺんに身につけようとすること自体に無理があります。
小さな子どもは手・足・目線・身体バランスのそれぞれに同時に注意を払うことはできません!
ペダルをこごうと足元を意識するほど、目線が足に行くことは当たり前なのです。


このような複雑な運動を身につけようとする場合、運動学では、必要な能力を一つ一つ別々で身につけることがおススメです。
まず”乗る感覚”だけを覚える。次に”足の動かし方”だけを覚える。といった具合です。
私の長男はこの方法で一つ一つ覚えていって、初めて補助輪なしの自転車に乗った日に、いとも簡単に乗りこなしました。
この記事では、大学で運動発達について研究した筆者が自転車に乗るための4ステップを解説します!!<筆者のプロフィール>
- 自転車に乗れるようになるために必要なステップがわかる
- 各ステップで身につけたい能力とポイントがわかる!
子ども達 の成長 2022年 4月時点 | ![]() ![]() ゆ~ちゃん 2歳1か月 | ![]() ![]() こ~ちゃん 4歳0か月 |
---|---|---|
前二輪の三輪車 | 1歳2か月~ | 1歳5か月~ |
ストライダー | 1歳10か月~ | 2歳2か月~ |
補助輪付き自転車 | 練習中 | 3歳0か月~ |
自転車 | 3歳11か月~ |
自転車に乗るための4STEP
ステップごとに“身につけたい能力とポイント”を解説していきます!
乗り物に”乗る感覚”に慣れることから始めましょう!
まずは安定している乗り物がいいので、前が二輪の”三輪車”や、”四輪の乗り物“に乗って遊びましょう。


自分の足で蹴ることが大事なので、足を動かしやすいように座席はサドル型のものがおススメです!
サドルの高さは足で蹴りやすい高さに調整してあげましょう!
タイヤの回転でスーっと進む感覚に慣れていきます。
STEP 1で乗り物に慣れたら、「全身のバランス感覚」と「手のブレーキ動作」を身につけます。
※「足でペダルをこぐ動作」は一番難しいので次のSTEPで身につけます。
ここでは”ストライダー”に代表される、ペダル・チェーンの無い二輪車に乗りましょう!!


二輪で不安定なので、フラフラして壁や駐車している車にぶつからないように注意しましょう!!
子どもとは下のような約束をしておくと良いです!
- 前を見る!
- スピードを出さない!
- 真ん中を走る!(道路の端や車の近くを走らない)
慣れてきたら、足を一定時間地面からパッと離して、カラダのバランスを崩さないように保つことを覚えましょう。
靴を地面に擦ってブレーキを掛けるのではなく、なるべくハンドブレーキで止めることも覚えます。(足で止めているとすぐに靴に穴が開きますTT)
ハンドブレーキ付きのものを用意しましょう!




次は動作としては最後の「足でペダルをこぐ動作」を覚えます。
STEP 2までをしっかり身につけることで、STEP3では足の動作に集中することができます。
ここでは補助輪付きの自転車に乗りましょう!!
ペダルは”こぐ・回す”というよりも、“踏む・押す”感覚に近いです。
「みぎ、ひだり、みぎ、ひだり」と子どもの膝を上から交互に押してあげて、左右順番にタイミングよく踏む(押す)ことを覚えさせましょう。


走り始めはペダルが重いので、自転車を少し前に押してあげるとこぎやすくなります。
足に集中しすぎると、目線が足元にいってしまいます!
かならず、「前を見る!!」ことを声掛けしていきましょう。


バランスが悪くなったら、腕でしっかりとハンドルを操作して支える必要があります。
しっかりと軌道修正するチカラも、補助輪付きのときに身につけましょう!!
“子どもの身長”と”タイヤのサイズ(インチ)”の目安は下表を参考にしてください。


STEP 3までできるようになったら、身につけたすべての動作・能力を組み合わせて発揮します!
ここではいよいよ!補助輪なしの自転車に乗りましょう!!


STEP 3までで一つ一つの動作・能力をしっかり身につけられていれば、きっと乗りこなせるはずです!
一番難しいのは、“バランスをとりながらペダルをこぐこと”です。
バランスが崩れるとペダルをこぐことができず、減速してしまって、さらにバランスが崩れます。
ポイントは、バランスを保つために、一定の速度が必要ということです。
安心して速度が出せるような環境を整えましょう!
- できるだけ障害物のない広い空間
- 転んでもいたくない路面(芝生など)
- 転んだときにカラダを保護するプロテクター(ヘルメット/肘あて/膝あて)
子どもの体格と能力にあった道具を用意しましょう!
ここまで説明したように”自転車に乗る”ことはとても複雑で難しい運動技術です。
子どもの能力に応じて一つずつステップアップしていく必要があるので、各ステップに合った乗り物を用意しましょう。
また自転車(タイヤ)の大きさも、子どもの身長に合ったものを選ぶとより上達が早くなります。



そうは言っても、あれもこれも買えないよ・・・
一つで全部できる自転車はないの??
そんな声が聞こえてきそうです。
実は、これ一つで大丈夫!!という魔法のような自転車があるのでご紹介します!!
オールインワン!の魔法の自転車「ケッタ―サイクル」
Peopleという会社が販売している「ケッタ―サイクル」という自転車をご存じでしょうか。


この自転車一つで、STEP2~4で紹介した「ストライダー」「補助輪無し自転車」「補助輪付き自転車」に変形できちゃいます!
他の自転車の場合、取り外せるのはペダル部分だけのことが多いですが、ケッタ―サイクルではチェーンも取り外せるので、ストライダーとして使うときもとっても軽いのです!!
STEP 2を覚える子どもの場合、自転車が重たいのは良くないので、軽いのはとてもありがたいですね!!


しかも!チェーン・ペダルの取り外しは素人でも超簡単!!!


さらに、子どもが大きくなっても使えるように長さの調整機能が充実しています!!
誰かにプレゼントする場合でも、子どもの身長がわからなくても安心して選べます!!!


STEPはあくまでも目安!子どもの成長に合わせましょう!
ここまで、自転車を乗りこなすための方法について、4STEPで説明してきました!
いくつか、疑問になりそうなところに答えておきましょう。



書かれていたSTEPを飛ばしてしまってるけど問題ない?
問題ありません!
STEPを飛ばしても、次のSTEPができているのであれば気にしなくて良いです!!!



上手くできていないときに、前のSTEPに戻っても問題ない?
問題ありません!
たとえば、STEP 1~3を飛ばしてSTEP 4で自転車にいきなり乗ろうとしていた場合、STEP 2や3をやることは全く問題ありません!!
その場合は子どもが何に困って、上手くできていないのかをよく観察しましょう。
それによって、どのSTEPをしたら良いかが決まります!
4歳までに自転車を乗りこなすための方法まとめ!
ここまで、自転車を乗りこなすための方法について説明してきました!
ポイントを整理します!
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